お話
2022.10.21
今回は、日常的に実践できるお大師さま(弘法大師空海)の教えをご紹介させていただきます。
皆さまは、「挨拶」と「感謝」を積極的に行っていらっしゃいますか?
「こんにちは」や「ありがとう」と言う言葉は、人と人とのコミュニケーションを円滑に進めるにあたって、
一番手軽で、そして一番重要な要素だと思うのです。
例を挙げるならば…
あまり好きになれない人がいたとしても、その人から気持ちのいい挨拶をされると、コロっと見る目が変わった経験はありませんか?
好きな人から感謝の言葉を述べられると、「やっぱりこの人は素敵だ」と再認識しませんか?
たった五文字ほどの言葉で、お互いが気持ちよく人間関係を築ける。
私は、これは「相互礼拝・相互供養(そうごらいはい・そうごくよう)」の教えそのものだと思います。
この教えは、「お互いがお互いに仏さまだと思い、礼拝し合い、供養し合う。」と言ったものです。
まさに「挨拶」や「感謝」と言った、人間活動そのものではないでしょうか。
挨拶をもってお互いに礼拝し、相手の好意を、感謝の言葉をもって供養する。
これだけの事を心掛けるだけで、お大師さまの教えを日常生活の中で体現する事が出来るのです。
「あなたも仏 わたしも仏」
皆がこう考える事が出来れば、日々の生活がとても潤うのではないでしょうか。
心穏やかに過ごすためのヒント、「あなた」が始めることで広めていきましょう。