お話
2023.06.21
「蓮を観じて自浄を知り 果を見て心徳を覚る」
(はちすをかんじて じじょうをしり このみをみて しんとくをさとる)
ー弘法大師空海『般若心経秘鍵』
毎年梅雨のこの時期には、中山寺境内各所で蓮が見頃を迎えております。
蓮は泥の中にありながらも、その汚れを一滴もつけずに美しい花を咲かせます。
その様子は、我々の菩提心(ぼだいしん)、仏さまを敬い他者を思いやる心を表していると言われます。
私の心も、あなたの心も、あの人の心も本来は清らかなもので、
その心には仏さまと同じ徳が備わっているのです。
蓮をご覧になられた折には、皆さまに備わる菩提心を今一度思い直していただけると幸いでございます。